2006 03/06
びぞんび村の生活 その１
最近、いささか疲れていたということもあり、ちょっとしたつてで街から離れた寒村に家を一軒手に入れた。数日前、夜のタクシーに揺られて手荷物ひとつで今の家へと到着した。インターネットさえ繋がっていれば、どこででも仕事ができるという今の生活を利用したのだ。
生活も多少おちついてきたので、日記でもしたためていこうかと思い、筆を取る。
----------
とりあえず、今日までの生活をまとめておこう。
手に入れた家は簡素で小さなものだ。村の外れにぽつんと建っている。まぁ、それほど広い村でもないし、特にどこに建っていれば便利だとかいうこともないので、それについては特に不満は無い。
家にはもともとの持ち主である男が待っていて、鍵を受け取り、この村での生活が始まる。
だが、ここで困ったことが起こった。
当初は元々使われていないボロ家を、管理人も兼ねてごく安い値段で譲ってくれると言う話だったのだが、いざ来て見るとかなり莫大な金額を請求してきたのだ。ちゃんとした額面の話をつめていなかったのが悪いと言えば悪いのだが、手持ちも無い。
途方に暮れる私に、その男（タヌキのような顔をしている）は半ば強引に借金を押し付けたのだ。
手持ちが無い以上、そうするしかなかったとはいえ、まさかこんなところで借金を背負う羽目になろうとは。今後の生活が不安になる。
だが、特に支払期限が決まっているわけでもなく、利子もつかないということなので、彼なりの親切心を見せてもらったと言うことだろう。さっさと借金を返済して、今後こういうことがないようにしたいものだ。
仕事がら、なかなか家から出ることもできないので村の人々との交流など当初はあまり期待もしていなかったのだが、この村の人たちは普通に日付が変わるような夜中でも散歩をしたり、釣りをしたりしている。都会と違って空が澄んでいるので、晴れてさえいれば月と星の光でよるでもそれなりに明るいからだろうか。
とりあえず、かるく村を見て回る間に出会った人たちには軽く挨拶をして、家に戻った。
牧歌的な村の生活を楽しみたいと思う。
…そんなことを思った矢先、仕事でてんてこまいとなってしまい、ほとんど外出をすることも無く今日に至っている。家の元持ち主（タヌキ顔だと思っていたら、名前もタヌキチと言うらしい。親は何を考えてこの名前にしたのだろう）が、借金を早く返すためにもアルバイトを斡旋してくれるというのだが、こちらはそれどころではない。
明日には事情を説明しに行けるだろう。
※これは「おいでよどうぶつの森」の仮想生活日記ですので、ほんとに田舎に引っ越したとかそういうことではないです。
2006年03月06日 01:10
